震災避難者の受け入れにあたって

右膝の裏がまだ痛いので、ランニングはしばらくお休み中です。

さて、東日本大震災から500日が経ちましたが、未だに福島第一原発では事故後の処理が続いていて、しかも、「作業員の被爆線量をごまかす」というスキャンダルも報道されています。
放射能汚染は、東北や関東などの広い範囲に広がり、放射能に曝されながら暮らしている方も多い、というのが現実です。
このような状況から、原発もなく自然災害も少ない岡山に避難されている方も多いようです。
私は昨年の夏より、とあるきっかけで、東北や関東からの避難者に住居を提供することにし、何組か受け入れてきました。

東日本大震災の映像を始めて見たのはあの日の夕方、仕事を終えてテレビを見た時でした。
私が知る限りでは、これまでで最悪の災害でした。
私には一体何ができるのだろう、、、。

当時の私は、歯科医院を開業してまだ数ヶ月、医院の認知度も低く、赤字経営でした。
しかも、開業時に組んだローンの返済も始まったばかり。
経済的にはもちろん、精神的にも余裕はありませんでした。
こんな大惨事なのに、何もしてあげられない、、、、そんなもどかしい気持ちを抱えて過ごしていました。

ある日、妻から話を持ちかけられたのです。
「岡山に避難したい人がたくさんいるらしい。そういった人たちをアパートに受け入れてみては?」
確かに、私の持っているアパートは1室空いていました。
「一体何言ってんの?うちが今、どういう状況か分かっているの?ボランティアは余裕のある人がすればいいんだよ!」と私は初めは反対しました。

その後も、津波が街を飲み込む映像や、原発が爆発を起こした映像などが、頭の中を何度もよぎりました。
何かしてあげたいけど何もしてあげられない、悶々とする日々の中で、私の考えも変わってきました。
「できることを少しでもいい、やればいいんだ。」
「私はお金はないけどアパートを持っている。それで被災者の役に立とう。」

そして、避難者の受け入れを始めたのです。 (つづく)

by kusano-dc | 2012-07-22 22:30 | 震災避難者の支援活動