いざ、震災避難者を受け入れてみて

さて、震災の避難者を受け入れてみたものの、私にできることは限られておりました。
「部屋は無料で使ってもいいけど、電気・ガス・水道代は負担して下さい。」とか、
「部屋を傷つけたり汚したりしないで下さい。もし、修繕が必要になったら実費負担して下さい。」とか、中途半端なボランティアになってしまいました。
そして、「こうして下さい、こういった協力をして下さい。」など、色々とご負担頂くこともありました。
そういった中で、すれ違いやトラブルも出てしまいました。

一般の人から見れば、「歯医者=裕福」、「裕福だからボランティアしているはずなのに、何であれこれ注文を付けられないといけないのだ!こっちは被災者なのに!」という気持にもなったのでしょう。
ある人からは、「歯医者さんにはサラリーマンの苦労など分からないんだよ。」というセリフまで出てきました。
その方の年収がいくらだったのかは知りませんが、サラリーマンであれば、手取りがマイナスになることは有り得ません。
赤字経営でしかも事業のローンを抱えていた(手取りがマイナスであった)私にとっては、サラリーマン一家のそのセリフは、暴言でしかありませんでした、、、。
また、別の人からは、「あなた達に被災者の気持ちなんか分かるものか」という暴言を吐かれたこともありました。


このような出来事の中で、「ああ、歯科医院の評判まで落としてしまったかもしれない」と、私が途方に暮れていたのとは裏腹に、当院の認知度は段々と上がっていったのです。
世の中は何とも不思議なものですね、、、。


それにしても、岡山市の職員の対応は冷たいものでした。
「被災者の支援のために部屋を無償で提供しているので、固定資産税を減免してもらえないか」と打診してみたものの、答えはノーでした。
国家の危機とも言えるような大災害が起ころうとも、ほんのわずかな税収の方が大切なのでしょうか。



さて、先ほど述べたようなトラブルがあり、私も妻もボランティアをする気力がしばらくなえてしまいました。
そして、妻の妊娠やその他のバタバタで、避難者の受け入れはしばらくお休みしていましたが、この程、やっとこさ再開するところまでこぎ着けました。
色々と情報提供して下さったり励まして下さったりした、こども未来・愛ネットワークの役員の皆様に感謝いたします。

by kusano-dc | 2012-07-30 11:15 | 震災避難者の支援活動